2026年4月17日、元テレビ朝日の報道ディレクターで、現在はテレビ報道の裏側を検証するユーチューバーとして活動しているおぎのきんしろうさんが、TBSから「抗議及び催告書」が届いたことをX(旧Twitter)で公表し、大きな話題となっています。
きっかけは、TBS『報道特集』のナフサ不足報道を検証した動画。その中で使われたある一節が、ネットの怒りと失笑を同時に買う事態に発展しています。
そもそも何があったの?『報道特集』ナフサ報道炎上の経緯
問題の発端は、2026年4月4日に放送されたTBS『報道特集』のエネルギー危機特集。中東情勢の緊迫化でホルムズ海峡の航行が困難になっている現状を受け、番組では資源エネルギー庁有識者委員でConnect Energy合同会社CEOの境野春彦氏にインタビューを実施しました。
その中で境野氏が放った「間違いなく今の状況が続いたら6月には詰むんですよ、日本」という発言がVTRで放送され、SNSで一気に炎上。
放送翌日の4月5日には、高市早苗首相がXで「事実誤認」だと反論。輸入済みナフサと国内精製分で2カ月、川中製品の在庫で2カ月、合計4カ月分は確保しているという具体的な数字を示し、中東以外からの輸入も倍増すると主張する異例の事態に。
これを受けて『報道特集』の公式Xは4月7日に補足投稿を行い、「需要に供給が追いつかなくなり、日本にとって深刻な影響が出る恐れがある」という趣旨であったと釈明しました。
おぎのきんしろう氏の検証動画とは?
今回TBSから催告書を受け取ったおぎのきんしろうさんは、元テレビ朝日の報道ディレクター。「スーパーJチャンネル」「AbemaPrime」「モーニングCROSS」などを担当してきた経歴を持ち、現在はYouTubeチャンネル「おぎのきんしろう【報道の裏側】」で、テレビ報道の演出・編集・構図・ナレーションなど、“映像の仕掛け”に潜むトリックやテクニックを読み解く検証動画を公開しています。
今回問題となった検証動画では、『報道特集』のナフサ不足報道の中で、「受話器がつながっていない」という映像上の違和感を指摘していたとのこと。
おぎの氏はXで次のように投稿しています。
TBSから動画削除の次は催告書が来ました。
個人vs巨大企業その2です。
「受話器がつながっていない」という僕の映像検証には触れず、「明らかに誤っている」と証拠なしの催告書。
法的手段になれば”電話している動画”がでてくるのかな?なんて言ったら、また抗議されるからやめておきます。
催告書の内容と「長い伝統を持ち良質の報道番組」問題のフレーズ
おぎの氏がXで公開した催告書には、以下のような文言が記されていました。
『長い伝統を持ち良質の報道番組であるという評価を得ている「報道特集」の名誉と信頼を傷つけるものであり…』
『本書面到達後3日以内に、上記発言をいずれも取り消し、通告人に対して謝罪するよう…』
つまりTBS側は、本書面到達後3日以内に発言の取り消しと謝罪を求めているわけですが……この中の「長い伝統を持ち良質の報道番組であるという評価を得ている」というフレーズが、ネット民の逆鱗に触れることになります。
「長い伝統を持ち良質の報道番組」にネット騒然!反応まとめ
このパワーワードとも言うべき自画自賛フレーズに、Xや各種掲示板では一斉にツッコミが入りました。
- 「誰が評価してるんだよwww」
- 「報道に伝統は関係ないし、良質とか自称するもんじゃないだろ…」
- 「自称するのは評価されてるとは言わないんですよ」
- 「『長い伝統を持ち良質の報道番組』この1フレーズだけでネット中を敵に回してるの草」
- 「サブリミナル映像という禁じ手を日本のテレビ放送で初めて使ってお取潰し寸前まで至った報道特集が、言うに事欠いて『良質の報道番組』とは…」
- 「偏向報道特集ってトレンドにもなってる番組なのに笑」
- 「報道番組が長い伝統だからって日本の天皇制みたいなこと言ってて草」
- 「書いてて恥ずかしくないのか」
- 「海外の話か。少なくとも日本には存在しない概念だな」
- 「長い(捏造の)伝統を持ち偏向の報道番組としての信頼と実績、とでもしとけオールドメディア」
- 「長い伝統を持ち良質の報道番組であるという評価を(お仲間から)得ている『報道特集』、抜けてるぞ」
ジャーナリズムとしての姿勢そのものが問われる中での「自画自賛とも取れる定型句」が、火に油を注ぐ結果となった形です。
「報道しない自由」にも批判が集中
ネット上では、『報道特集』が取り上げる話題の偏りを指摘する声も多数見られました。
- 「不法滞在移民のウィシュマさん亡くなる → 4回追及報道。辺野古転覆で知華さん亡くなる → 放送0回」
- 「だったら辺野古転覆事故を取材特集してみろや」
- 「ウダウダ言わずに辺野古の件の特番やったら一気に信頼回復できるんだがなあ」
報道内容の取捨選択についての疑問が、今回の催告書騒動と相まってさらに大きな批判に繋がっているようです。
「個人vs巨大放送局」の構図に注目集まる
おぎの氏本人が自ら「個人vs巨大放送局です」と表現したこの構図は、多くのネットユーザーの心をつかんでいます。
- 「少なくともネット上ではTBSは悪の巨大企業。そこと戦うってなったら応援する人は沢山いる」
- 「言論の自由と報道の自由を権力で弾圧するお手本みたいなムーブかましてんなw」
- 「普段自分たちは報道の自由だとか権力の監視だとか言っといてこれ。個人の言論の自由は弾圧するし自分たちの権力は振りかざす」
- 「一切反論せずただ削除しろってひどいな。ほとんど脅迫だろ」
- 「面白いから全面戦争してくれ」
普段「報道の自由」を標榜する大手メディアが、個人の言論に対して法的措置をちらつかせる――この構図自体が、ネットでの反感をさらに強めている要因と言えそうです。
おぎの氏、4月18日21時から「対応ライブ」開催へ
おぎの氏は19日までの発言取り消し・謝罪要請に対し、4月18日(土)21:00から「対応ライブ」を配信すると予告。
「報道特集」番組終了後、スタッフさんも見やすい時間に設定しました。コメントは番組関係者さんにも直接、目に届くと思います。ぜひ参加お待ちしております。
『報道特集』の放送直後に設定された時間帯での配信ということで、この「個人vs巨大放送局」の行方からますます目が離せません。
まとめ
今回のTBS『報道特集』からおぎのきんしろう氏への催告書騒動は、単なる一企業と一個人のトラブルを超えて、オールドメディア vs ネットメディアという現代的な構図を象徴する出来事となりつつあります。
特に「長い伝統を持ち良質の報道番組であるという評価を得ている」という自画自賛ともとれるフレーズは、SNSで完全に“ネットミーム化”しており、番組が本来守りたかったはずの「名誉と信頼」とは正反対の方向に世論が動いている印象です。
おぎの氏が予告している対応ライブ配信、そしてTBS側の今後の出方に、引き続き注目していきたいですね。
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