『龍が如く』シリーズの生みの親として知られる名越稔洋氏が率いる「名越スタジオ」が、いよいよ事実上の閉鎖状態となっているろばっているのではないかと2026年5月、ネット上で大きな話題になっています。Googleマップ上では本社所在地が「閉業」と表示され、公式サイト・YouTubeチャンネル・新作トレーラーまでもがすべて消滅。本記事では、ここまでの経緯と現状、そして新作『Gang of Dragon』の行方について、時系列でわかりやすくまとめます。
名越スタジオとは?『龍が如く』生みの親が立ち上げた新スタジオ
名越スタジオは、長年セガで『龍が如く』シリーズや『デイトナUSA』『スーパーモンキーボール』『JUDGE EYES』シリーズなどの大ヒット作を手がけてきた名越稔洋氏が、2021年11月にセガから独立して設立したゲーム開発スタジオです。設立当初から中国の大手ゲーム企業NetEase(網易)の100%出資による子会社として運営されており、潤沢な資金背景のもとで完全新作の開発が進められていました。
そして2025年12月、The Game Awards 2025で待望のデビュー作『Gang of Dragon』のティザートレーラーが電撃発表。東京・新宿歌舞伎町を舞台にしたアクションアドベンチャーで、アジアを代表する俳優マ・ドンソク氏をモデルにした主人公シン・ジソンが登場するという豪華な布陣で、ファンの期待は最高潮に達しました。
事の発端は2026年3月のBloomberg報道
異変が表面化したのは2026年3月7日のことでした。Bloombergが「NetEaseが名越スタジオへの資金提供を2026年5月で打ち切る方針」と報道。NetEase広報も同メディアに対して打ち切り方針を認めたとされ、衝撃が走りました。
報道によれば、撤退の決定打となったのは『Gang of Dragon』完成のためにさらに少なくとも70億円(約4400万ドル)もの追加資金が必要だと判明したこと。当初はゲーム完成までは猶予を与える方針だったものの、追加負担の規模を見て撤退を決断したと伝えられています。NetEase自体が近年ゲーム関連投資を縮小する方針へ舵を切っており、その流れの一環ともみられています。
2026年4月以降、不穏な動きが立て続けに発生
3月の報道以降、名越スタジオを取り巻く状況は静かに、しかし確実に悪化していきました。時系列で整理すると以下の通りです。
- 2026年2月17日:公式X(@nagoshistudio)の更新が途絶える
- 2026年3月7日:Bloombergが資金提供打ち切りを報道
- 2026年4月下旬:公式YouTubeチャンネルが予告なく削除される(その後一時的に復旧したが限定公開状態に)
- 2026年5月12日:公式サイト(nagoshistudio.com)がDNSエラーでアクセス不能に
- 2026年5月20日:Googleマップ上の渋谷・恵比寿所在地が「閉業」表示に
これらの動きは、公式発表が一切ないまま進行しているのが特徴で、ファンや業界関係者の不安を一気に増幅させる結果となりました。
Googleマップで「閉業」表示──事実上の閉鎖か
2026年5月20日、X(旧Twitter)上で「名越スタジオ本社の所在地がGoogleマップ上で閉業扱いになっている」との投稿が拡散され、一気にトレンド入り。海外ゲームメディアやSNSアカウントも次々に取り上げ、「Nagoshi Studios has permanently closed(名越スタジオは恒久的に閉鎖された)」という形で世界的に報じられる事態となっています。
Googleマップの「閉業」表示は、第三者(ローカルガイドなど)からの報告でも反映されるため、それ単体で公式の閉鎖を意味するわけではありません。しかし、公式サイトのドメイン失効、YouTubeチャンネルの実質消滅、SNSの長期停止という他の要素と合わせて見ると、事実上、スタジオとしての機能は停止していると判断するのが自然な状況といえるでしょう。
『Gang of Dragon』はどうなる?
最大の焦点はやはり、デビュー作として華々しく発表された『Gang of Dragon』の行方です。現時点で判明している事実を整理すると、以下のようになります。
- 完成にはさらに約70億円の追加資金が必要
- NetEaseはこれ以上の出資を行わない方針
- 新たな出資先・パブリッシャーは現時点で見つかっていない
- YouTube上のトレーラー映像はすべて非公開化
- IP(知的財産権)は引き続きNetEase側が保有しているとされる
名越氏個人が新たなスポンサーを獲得して企画を持ち出すには、IPの買い取り交渉という大きな壁があります。AAAタイトル級の開発費が高騰し続ける昨今の市場環境を考えると、たとえ名越氏ほどの大物クリエイターであっても、ゼロからの再スタートは容易ではありません。
ネット上の反応
今回の一連の動きに対し、SNSやコメント欄では落胆や驚きの声が相次いでいます。
- 「発表から発売もないままサイレントで終了って……」
- 「トレーラーすごく良かったのに残念すぎる」
- 「マ・ドンソク主演で期待してたのにマジか」
- 「公式発表が一切ないまま消えていくのが悲しい」
- 「4年間でムービー1本だけは、出資側からしたら厳しい判断になるのも分かる」
- 「他のパブリッシャーが拾ってくれることを願うしかない」
『龍が如く』ブランドを築き上げた名越氏への期待が大きかっただけに、その落差からくるショックは非常に大きいようです。一方で、AAAゲーム開発に必要なコストの巨大化と、それを支える「巨大資本依存」のリスクを浮き彫りにした事例として、業界全体への警鐘ともなっています。
まとめ:公式発表を待ちつつ、続報に注目
名越スタジオを取り巻く現状をまとめると、以下のようになります。
- 2026年5月でNetEaseからの資金提供が停止
- 新作『Gang of Dragon』完成には追加で約70億円が必要
- 公式サイト・YouTube・SNSが実質的に機能停止
- Googleマップ上では本社所在地が「閉業」表示
- 公式声明は本記事執筆時点で出ていない
名越氏は『龍が如く』シリーズで日本のゲームシーンに大きな足跡を残した存在であり、たとえ今回のプロジェクトが立ち消えになったとしても、新たな形で表舞台に戻ってくることを期待するファンは少なくありません。当ブログでは続報が入り次第、随時更新してお伝えします。
※本記事は2026年5月21日時点の情報をもとに作成しています。最新情報は公式発表をご確認ください。
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