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「前も教えたよね?」は言ってはいけない——なぜここまで嫌われる?正しい伝え方は?

「前も教えたよね?」——この一言、職場で耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

ネットでも定期的に議論になるこの言葉、結論から言えば基本的には言わないほうがいい言葉です。しかし一方で、何度も同じミスを繰り返す相手への指導はしなければならないという現実もあります。

この記事では、なぜ「前も教えたよね?」を言ってはいけないのかを整理しつつ、それでも注意が必要な場面での正しい伝え方・言い換えを解説します。


目次

ネットの声:なぜここまで嫌われる?

SNSや掲示板では、この言葉への反応が定期的に大きな話題を集めています。

「これを言われ続けると次に聞くのが怖くなってしまう。仕事においてデメリットが生じる恐れがある」

「新卒で就職した先で毎回『何回目?2回目?じゃあできるよね?何でできないの?』と言われ続けて適応障害で潰されたわ」

「自分で調べても答えが出ない時に上司に相談すると『前にも言ったから自分で調べてください』などと返された」(26歳・営業職)

7万件のいいねを集めたX(旧Twitter)の投稿では、大手自動車メーカーOBの言葉として「スタッフに仕事を教えてうまくできなかったとき、『前にも言いましたよね』という表現はゼッタイ使ってはならない」という教えが広く共感されました。

なぜここまで嫌われるのか。それには明確な理由があります。


「前も教えたよね?」を言ってはいけない理由

① 萎縮させて「質問できない環境」を作ってしまう

この言葉の最大の弊害は、相手が次から聞けなくなることです。わからないことを抱えたまま仕事を進め、ミスを隠すようになるリスクがあります。教育の目的が逆効果になってしまうのです。

② 「事実確認」ではなく「感情の発散」になりがち

「つい言ってしまいがちな『前にも言ったよね』は、ただの感情であり、何かが好転する要素はありません。生まれるものは、言った側の感情発散と、言われた側のプレッシャーや不満だけ」

言う側は指導のつもりでも、受け取る側には責める言葉としか届かないことが多いのです。

③ 「実は教えていない」ケースが存在する

見落とされがちですが、教えた側の記憶違いや説明不足というパターンも実際にあります。

  • 別の人に教えた内容を、この人にも言ったと勘違いしている
  • 口頭だけで説明し、相手が業務に追われて記憶に残っていない
  • 「説明したつもり」が前提の話だけで、肝心な手順は伝えていない

マニュアルや記録がない口頭指導の場合、どちらが正しいか証明できないことがほとんど。「前も教えたよね?」と言い切ってしまうのは、こうしたリスクも抱えています。

④ 「嫌われ言葉」として印象が固定される

「優秀な人に多いのだが、それを言うと人が離れていくという『嫌われ言葉』が常套句になっている人がいる。上司が部下に言う台詞によくあるもの——『前に教えたよね』『当たり前のことができてない』『これで何回目だっけ』」
(竹内一郎著『あなたはなぜ誤解されるのか』より/プレジデントオンライン)

一度でも言ってしまうと、「口うるさい先輩」「怖い上司」というレッテルを貼られ、その後の指導も伝わりにくくなります。


💡 それでも何度も同じミスをする——そんなときの正しい伝え方

「言わないほうがいい」はわかった。でも、何度も同じミスを繰り返す相手への注意はしなければならない——これも現実です。

大切なのは「前も教えたよね?」の代わりに何を言うかです。

ポイント① 事実と感情を切り離す

「何度言ったらわかるの」という感情を乗せるのではなく、起きた事実だけを冷静に伝えるのが基本です。

❌ 避けたい言い方✅ 伝わる言い方
「前にも言ったよね?何で覚えてないの」「この点、以前もお伝えしましたね。一緒に原因を確認しましょう」
「これで何回目?」「同じところで詰まっているようなので、何か困っていることはありますか?」
「いい加減覚えて」「次に迷ったときのために、手順を一緒に書き出しておきましょう」

ポイント② 「なぜ繰り返すのか」を一緒に考える

同じミスが続く場合、相手がわかっていない部分が別にある可能性があります。責めるのではなく、原因を掘り下げることが解決への近道です。

  • 「どこが一番わかりにくかったですか?」
  • 「前回のやり方で、やりにくいと感じた部分はありましたか?」
  • 「メモを見ながらやってみましょうか」

ポイント③ 「できていること」も一緒に伝える

「【1度しか伝えてないのに、よくここまで理解できましたね。ここだけ改善しましょう】と、スタッフが報告しやすくなる伝え方が良い」

できていない部分だけを指摘するのではなく、できている部分を先に認めることで、相手は次の指摘を素直に受け取れるようになります。

ポイント④ 「記録・仕組み」で再発を防ぐ

同じミスを繰り返すなら、口頭だけの指導に限界があると考えることも必要です。

  • 簡単なチェックリストやマニュアルを一緒に作る
  • 手順を紙に書いて渡す/見えるところに貼る
  • 重要なポイントをメモに残すよう促す

「何度言っても覚えない」という状況は、伝え方の仕組みそのものを見直すサインかもしれません。


📝 まとめ

  • ❌「前も教えたよね?」は基本的に言わないほうがいい——萎縮・不信感・質問できない環境を生む
  • ⚠️ 何度も同じミスへの指導は必要——でも言い方・アプローチが全て
  • ✅ 感情を切り離し、事実+原因確認+改善策をセットで伝える
  • ✅ できている部分を認めてから指摘すると、相手に届きやすい
  • ✅ 同じミスが続くなら仕組みと伝え方を見直すタイミング

「前も教えたよね?」と口から出そうになったとき、それは自分の伝え方を見直すサインかもしれません。言葉一つで、職場の関係性と教育の質は大きく変わります。

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