「あれ?昔のYouTubeって、テイラー・スウィフトとかアリアナ・グランデの名前の後ろに必ず『Vevo』ってついてなかった?」
ふと懐かしのMVを見返していて、こんな違和感を覚えたことはありませんか?
そうなんです。一昔前、洋楽アーティストのチャンネル名はほぼ全員「○○Vevo」だったのに、気づいたらある日パッと消えていた…。あの「Vevo」って一体何だったのか、なぜ消えたのか、気になっている人は実はめちゃくちゃ多いんですよ。
この記事では、そんなYouTubeの「Vevo」消失事件の真相を、当時を知らない若い世代にもわかるように、やさしく丁寧に解説していきます!
そもそも「Vevo(ヴィーヴォ)」って何だったの?
まずは基本のキから。Vevoって名前は知ってるけど、正体はよくわかってない…という人がほとんどだと思います。
Vevo(ヴィーヴォ)は、世界最大級のミュージックビデオ配信サービスのこと。名前の由来は「Video Evolution(ビデオの進化)」を略したものなんです。なんかオシャレですよね。
運営しているのは、Vevo LLCという会社。ユニバーサルミュージック、ソニーミュージック、ワーナーミュージックという、世界三大レコード会社が中心になって作られた音楽業界のスーパー連合チームみたいな存在でした。
設立されたのは2009年。Universal Music GroupとGoogleが手を組んでスタートしたサービスで、後にソニーミュージックも出資して、徐々に規模を拡大していったんです。
つまり「世界中の有名アーティストの公式MVを、高画質でちゃんと届けるためのプラットフォーム」として作られたのがVevoだったわけですね。
なぜアーティスト名の後ろに「Vevo」が付いてたの?
ここからが本題!「TaylorSwiftVevo」「ArianaGrandeVevo」「RihannaVevo」みたいに、なぜわざわざアーティスト名にVevoがくっついていたのか?
これにはちゃんと理由があります。
「公式MVはここですよ」という目印だった
当時のYouTubeって、誰でも動画をアップロードできるから、ファンが勝手にアップした違法MVや低画質のコピー動画が大量に氾濫していたんです。
「これってホンモノ?それともファンがアップしたやつ?」って見分けがつかない状態だったんですよね。
そこで登場したのがVevo。アーティスト名+Vevoのチャンネルは「公式が責任を持って配信している正規ルートですよ」という証明になっていたんです。いわばブランドの認証マークみたいな役割ですね。
高画質配信&広告収益の仕組み
Vevoのもうひとつの特徴は、通常のYouTube動画よりも高画質だったこと。レコード会社が直接管理しているので、画質や音質のクオリティが担保されていたんです。
そして仕組みとしては、Vevoの動画再生時に表示される広告から得られた収益を、GoogleとVevoで分配するという形になっていました。アーティスト側にもしっかりお金が入る、ちゃんとした収益モデルだったわけですね。
え、Vevoって消えたの?実は今もあるんです!
「最近見ないけど、Vevoって倒産しちゃったの?」と思っている人もいるかもしれませんが、実はVevo自体は今も普通に存続しています。
ただし、私たちユーザーから見ると「消えた」ように感じる大きな出来事が、2018年に起こりました。
2018年5月、独自サービスを終了
2018年5月24日、Vevoは衝撃の発表をします。自社の消費者向けWebサイト(vevo.com)と、スマホ向けの公式アプリを終了すると。
これによって、ユーザーがVevoのサイトやアプリで直接MVを見ることはできなくなりました。
「じゃあMVどこで見るの?」というと、今後はYouTube一本に絞りますということだったんです。実質的にYouTubeに吸収される形になったんですね。
なぜ独自サービスをやめたのか?
理由はわりとシンプルで、ほとんどのユーザーがYouTubeでMVを見ていたから。
冷静に考えると、わざわざVevoのサイトやアプリを開かなくても、YouTubeで検索すれば同じMVが見られるわけで…。Vevoの独自プラットフォームは、ユーザーにあまり使われていなかったんですよ。
収益面でも苦戦が続いていて、独自サービスを維持するメリットが薄れていった結果、「もうYouTubeに集中しよう」という判断に至ったわけです。
アーティスト名から「Vevo」が消えた本当の理由
ここでようやく、最大のナゾの答えに迫ります!
「アーティスト名+Vevo」のチャンネルが、ある日突然見当たらなくなった理由。それは…
YouTubeが「公式アーティストチャンネル(OAC)」を作ったから
2018年、YouTubeは新しい仕組みとして**「公式アーティストチャンネル(Official Artist Channel、略してOAC)」を導入しました。
これは何かというと、アーティスト1人につき、公式チャンネルを1つにまとめましょうという制度。
それまでアーティストには、
- 本人が運営する個人チャンネル
- Vevoチャンネル
- YouTube Musicが自動生成する「○○ – Topic」チャンネル
…と、複数のチャンネルがバラバラに存在していたんです。ファンとしても「どれが本物の公式?」って混乱しますよね。
そこでYouTubeは、これら全部を統合して、1つの「公式アーティストチャンネル」にしようと決めたんです。
統合されると、Vevoチャンネルは消える
公式アーティストチャンネル(OAC)が作られると、それまでバラバラだったチャンネル登録者やコンテンツが、新しい公式チャンネルに一本化されます。
その結果、「TaylorSwiftVevo」のような独立したVevoチャンネルは表示されなくなり、代わりに「Taylor Swift」というシンプルな公式チャンネルにすべての動画がまとまった、というわけです。
ちなみにOACになると、チャンネル名の横に音符マーク(♪)の認証バッジが付きます。これが現在の「公式の証」になっているんですね。
| 昔(2018年以前) | 今(OAC統合後) |
|---|---|
| TaylorSwiftVevo | Taylor Swift ♪ |
| ArianaGrandeVevo | Ariana Grande ♪ |
| RihannaVevo | Rihanna ♪ |
こうやって並べると、変化がよくわかりますね!
じゃあVevoは今どうなってるの?
「Vevo」という名前自体は、実は今もYouTube上に存在しています。
公式アーティストチャンネルの中で、MVを再生するとサムネイルや動画情報の中に「Vevo」のロゴがちらっと顔を出していることがあるんですよ。注意して見ると見つけられます。
つまり、Vevoは表舞台から裏方に回ったような状態。引き続きMVの配信や管理を担当しているけれど、ユーザーから見える形での「ブランディング」は控えめになった、という感じですね。
また、Roku、Apple TV、Fire TVなどのスマートテレビ向けには、今もVevoのアプリが提供されています。リビングの大画面でMV垂れ流し、なんて使い方もできるんです。
「Vevo時代」を懐かしむ人が多い理由
SNSなんかでも「Vevoってあったよね〜!」「あの頃のYouTube、なんか特別感あった」みたいな投稿、わりと見かけます。
なぜこんなにVevoが愛されているのか?それはたぶん、2010年代初頭の洋楽黄金期と重なっているからじゃないでしょうか。
レディー・ガガ、ケイティ・ペリー、ブルーノ・マーズ、ワン・ダイレクション…。あの頃の洋楽シーンを彩ったMVは、ほぼすべて「○○Vevo」のチャンネルで公開されていました。
Vevoという名前を見ると、当時夢中になって聴いていた洋楽の記憶がよみがえってくる人も多いはず。一種のノスタルジーアイコンになっているんですね。
まとめ:Vevoは消えてないけど、形を変えた
最後にポイントをおさらいしましょう!
- Vevoは2009年スタートの世界最大級のミュージックビデオ配信サービス
- ユニバーサル、ソニー、ワーナーの大手レーベルが運営
- アーティスト名+Vevoは「公式MVの目印」だった
- 2018年5月に独自サイトとアプリを終了し、YouTubeに集約
- 同時期にYouTubeが「公式アーティストチャンネル(OAC)」を導入
- OAC統合により、Vevoチャンネルは表に出てこなくなった
- でもVevo自体は今も裏で活動を続けている
つまり「アーティスト名のVevoが消えた=YouTubeの仕組みが整理されてキレイになった」ということだったんですね。
ちょっとした変化だけど、改めて経緯を知ると「なるほど〜」って腑に落ちる話だと思います。久しぶりにあの頃のMVを見返したくなりませんか?
「Taylor Swift Vevo」って検索すると、今でも当時の名曲MVが普通に出てくるので、ぜひ懐かしい気持ちで聴いてみてくださいね♪
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