2026年5月11日、京都アニメーションが新作劇場アニメーション映画『海が走るエンドロール』の制作を発表しました。原作は、たらちねジョン氏による同名漫画。「このマンガがすごい!2022」オンナ編で第1位を獲得した話題作が、ついに京アニの手でスクリーンに登場します。公開は2027年を予定。本記事では、作品の概要や見どころ、スタッフ陣まで詳しくご紹介します。
京都アニメーション制作で2027年公開決定
京都アニメーションは2026年5月11日、漫画『海が走るエンドロール』のアニメ映画化を発表しました。公開は2027年を予定しており、原作漫画の最終巻(9巻)が5月15日に発売されるタイミングに合わせての重大発表となりました。
監督を務めるのは、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『CITY THE ANIMATION』を手掛けた石立太一氏。『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は2020年に公開されてロングランヒットを記録し、興行収入21億円を達成した実績ある監督です。
『聲の形』『響け!ユーフォニアム』シリーズなど数々の名作を世に送り出してきた京都アニメーションが制作を担当し、配給は松竹が務めます。
『海が走るエンドロール』とはどんな作品か
あらすじ
物語の主人公は、夫と死別した65歳の女性・茅野うみ子(ちのうみこ)。数十年ぶりに映画館を訪れた彼女は、映像専攻の美大生・海(カイ) と出会います。
昔から「映画そのもの」よりも「映画を観ている人」のほうが気になっていたうみ子。カイから「あなたは映画を”作りたい”側の人間ではないか」と問いかけられたことをきっかけに、うみ子の中で「映画を撮りたい」という想いが膨らんでいきます。そして彼女は美術大学の映像科に入学し、映画監督を目指す道を歩み始める——というストーリーです。
「人生100年時代」と言われる現代において、65歳から新たな夢に挑戦する女性の姿は、多くの読者の心を打ってきました。
原作漫画について
原作は、たらちねジョン氏による漫画作品。2020年から2025年にかけて、秋田書店の『月刊ミステリーボニータ』にて連載されました。2025年12月号で最終回を迎え、単行本は全9巻。最終巻は2026年5月15日に発売されます。
2026年3月時点で累計発行部数は130万部を突破しており、長期連載作品として高い人気を誇りました。
受賞歴・評価
『海が走るエンドロール』は、その作品性の高さから多くの賞にノミネート・受賞しています。
- 宝島社「このマンガがすごい!2022」オンナ編 第1位
- 「このマンガがすごい!2023」オンナ編 第6位(2年連続ランクイン)
- 「マンガ大賞2022」第9位
また、X(旧Twitter)に投稿された第1話は25.8万いいねを超え、SNSでも大きな話題となりました。
監督・石立太一氏のコメント
石立太一監督は、原作を初めて読んだ際の「なんて優しい作品なんだろう」という読後感を大切にしたいとコメントしています。
主人公が「創作」に向き合う物語であり、創作するということは自分自身と向き合うことでもある——そう語った石立監督は、「必死に向き合う人の努力と魂を、そしてその誇らしさや尊さを感じてもらえるような『優しい作品』になるように、自分自身、精一杯、力の限り、創作に向き合いたい」と意気込みを語っています。
原作者・たらちねジョン氏のコメント
原作者のたらちねジョン氏は、最終巻発売に合わせての映画化決定の発表に「夢みたいです」と喜びを綴りました。
「京都アニメーションさんの作品を夢中で観ていた学生の自分に教えても信じてくれないと思います」と、長年の京アニファンとしての感慨を明かしつつ、「うみ子の憧れたスクリーンに彼女自身が映し出されることに感慨深くなります」と、作品への深い思い入れをコメントしています。
解禁された超特報映像とビジュアル
映画化決定に合わせて、超特報映像とアニメーション映画化決定ビジュアルも公開されました。
ビジュアルでは、朝焼けの海辺で服が汚れることも厭わず、海に向かってカメラを構えるうみ子の姿が描かれています。特報映像では、以下のナレーションが流れます。
「どうか 荷物は軽く 進む海が豊かで美しく 風に恵まれ 前へ 前へ 進めますように」
新たな一歩を踏み出すうみ子へのエールとも取れる、心に響くメッセージとなっています。
作品情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 海が走るエンドロール |
| 公開時期 | 2027年(ロードショー) |
| 原作 | たらちねジョン(秋田書店「ボニータ・コミックス」刊) |
| 監督 | 石立太一 |
| アニメーション制作 | 京都アニメーション |
| 製作 | 海が走るエンドロール製作委員会 |
| 配給 | 松竹 |
まとめ
『聲の形』『響け!ユーフォニアム』シリーズ、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など、人々の心の機微を丁寧に描き出すことで定評のある京都アニメーション。そんな京アニが、65歳の女性の新たな挑戦という題材にどう向き合うのか——期待が高まります。
監督は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の石立太一氏。「優しい作品」というキーワードのもと、原作の持つ温かさをどのようにスクリーンに映し出すのか、2027年の公開が待ち遠しい一作です。
原作漫画は2026年5月15日発売の最終巻で完結。映画公開までの間に、ぜひ原作で「うみ子の物語」を追ってみてはいかがでしょうか。

コメント